2022-07-03 10:50-11:00 晴 32.1℃
3分30秒、途中、8倍速にしています。
触角と口(口吻と言うそうです)を抜くのが少し大変そうでした。それが抜けた後、お尻から液体がでています。
よく見ると、羽化の時、口吻は2つあります。なんと、断面が半円で、羽化した後で、2つがくっついて、1つの「管」となるそうです。初めて知りました。(★詳細については最下部にて)
8倍速のところは、羽が下に伸びていくのがよくわかります。
足場として割り箸を用意しましたが、羽が重いのか、とても危なっかしく、猛烈にヒヤヒヤしました😅
↓羽が伸びきって、落ち着いたところです。43秒。
一番上のお姉ちゃんが、小学生の時に、食べたミカンのタネを、ベランダの鉢に撒きました。それがすくすくと育ち、今では、ベランダに生い茂っています。ある時から、アゲハ蝶が卵を産みつけるようになりました。それから毎年何匹か、妻と子供が保護して、虫籠で育てるようになりました。夏は羽化したアゲハを見送るのが、恒例です。毎年20匹くらい、飛び立っていきます。時に、冬を超えて、春に羽化することもあります。青虫が蝶になるという、神秘と不思議を感じずにはいられません。
クロアゲハは、一昨年、初めてこのミカンの木にやってきました。去年は来なかったか、見つけられず、今年はこの1羽が、無事に飛び立っていきました。クロアゲハは大きく、迫力がありました。
これまでも羽化の瞬間を撮影しようと挑戦しましたが、タイミングが合いませんでした。今回もダメだろうなあと思いつつ、三脚をセットして放置していたら、映っていました!
気づいた時には羽化しており、ちょうどクロアゲハが危なっかしく登っているところでした。もう一本割り箸を用意して補助したり、落ち着くまでかなりバタバタでした。妻も子供も出掛けており、飛び立つところも見れなかったので、撮影できたのは幸いでした。
★口吻についての詳細はこちら。
以下は抜粋です。
このぐるぐる巻きになった口は、実は顎(あご)が進化したもので、断面図を見ると二つの樋(とい)みたいな左右の顎が合わさって出来ていることが分かります(下図参照)。蛹から蝶が羽化するところを観察したことがある人はご存じかもしれませんが、羽化したばかりの時はこの二つの顎はまだ別々でくっついていません。羽化してから左右の口をチャックのようにつなげます。
▲口吻の断面図(Forster&Wohlfahrtより作成)。
黒い丸は神経、オレンジは筋肉、青は気管。
左の顎は黒、右の顎は灰色で描かれています。
動画より切り出し。口吻の先が2つに分かれています。